こんにちは!登録販売者のくれはです!
ドラックストアに行くと、よく店内放送や薬のパッケージに「登録販売者にご相談ください。」とありますよね。
でも実際「登録販売者」って、どんな人のことなのかわからないと感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、登録販売者ってドラックストアには欠かせない重要な資格を持つ人なんです!
今回はそんな登録販売者の資格について、徹底解説していきます。
「登録販売者」ってなに?
「登録販売者」って聞き馴染みのない人も多いと思いますが、ドラックストアに勤めている人であれば絶対に持っておいて損のない資格です。
登録販売者とは、ドラックストアや薬局などで薬剤師の資格が無くても一般医薬品を売ることができる資格のことです。
一般医薬品は要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品と区分があります。このうち、要指導医薬品と第一類医薬品は薬剤師しか販売できません。逆を言うと、それ以外の一般医薬品は登録販売者が販売できると言うこと。
そして、一般医薬品のうち約9割は第二類・第三類医薬品。つまり、市販薬として販売されているほとんどの一般医薬品を登録販売者が取り扱えるのです。
仕事内容は?
登録販売者の勤務先は、ドラックストアや薬局、最近ではスーパーやコンビニなど幅広いです。
今回は勤めている方も多いと思われる、ドラックストアの登録販売者の仕事内容について簡単にまとめました。
- レジ打ち
- 商品の品出し
- 商品案内
- 薬の接客
お店によって、多少なりと仕事内容は変わって来ると思いますが、基本はこの4つの仕事。中でも重要なのは、薬の接客です。
現在、病気やケガを自分自身の判断で薬を使って治し、各自の健康は各自で責任を持つといったセルフメディケーションの考えが広まっています。
しかし、普通の人はどの薬が今の症状を改善する薬なのか判断ができません。
そんなとき、薬の相談に乗ってあげられるのが登録販売者。これは、他のスタッフにはできません。薬の相談で人の役にたてるのが、登録販売者です。
年収はどのくらい?
社員 | 平均月収 約20万円 | 平均年収 300〜400万円 |
パート・アルバイト | 時給1030円〜1200円 (東京) | ー |
ドラックストア勤務の場合、平均月収は20万円、平均年収は300〜400万円程度。資格手当や夜勤手当などがある場合は、ここにプラスして加算されます。
店長など、責任ある役職に就けば平均月収が35万円程度に上がるようです。
パート・アルバイトの場合は、普段の時給に資格手当が入ることで、結果として時給UPに繋がります。
他のスタッフと何が違うの?
登録販売者 | 他のスタッフ | 薬剤師 | |
---|---|---|---|
薬の接客 | ○ (要指導医薬品、第一類医薬品を除く) | × | ○ |
薬以外の商品案内 | ○ | ○ | ○ |
お店の営業 | ○ | × | ○ |
レジ打ち、品出し | ○ | ○ | ○ |
薬の接客ができるか否かは、他のスタッフと大きく違う点です。では、それ以外にもあるのでしょうか?
結論、有ります。
ドラックストアなど、薬を取り扱う店は登録販売者や薬剤師など、有資格者がいないと営業ができません。要するに、どちらかの資格を持った人が出勤していないと、お店を開店することができないのです。
稀に、スーパーの中に市販薬の販売コーナーがあります。この場合、市販薬のコーナーをカーテンなどで塞いで販売できないようにしておけば、資格者不在でも食品コーナーメインのスーパーは営業できます。
では、薬剤師さんと何が違うのか?
これは市販薬全般を販売できるか否かです。薬剤師さんは、薬のスペシャリスト。全ての薬を取り扱うことができます。一方、登録販売者は販売できない薬があります。この点が、唯一薬剤師さんと違う点になります。
資格を取ると何が良いの?
- 給料が上がる
- 自分で薬を選択できるようになる
- 全国どこのドラックストアでも働ける
- 一度資格を取れば、ずっと資格者でいられる
資格を取るメリットの最たるものが、給料アップ。ほとんどの会社で資格者手当が出るため、資格を取れば簡単に給料を上げることができます。
また、登録販売者資格は全国どこのドラックストアでも使用することが可能。よって、家族の急な転勤で一緒に引っ越したとしても、引越し先のドラックストアですぐに即戦力として働くことだってできます。
万が一病気などで仕事を一時辞めたとしても、登録販売者の資格に有効期限はありません。再度働こうと思った時に、資格者として働けます。
少し頑張って勉強すれば、一生活かせる資格です。ドラックストアなどで働いている人は、一度挑戦してみることをオススメします!
登録販売者資格の取得方法
ここまで話したら、登録販売者についてだいぶ興味を持ったのではないでしょうか。
興味を持っていただいたところで、ここからはどうやって資格を取るのかについてお話ししていこうと思います。
どうやって資格を取るの?
資格の取り方はいたってシンプル。登録販売者の資格試験を受けて、合格するだけです。
- 参考書を購入して勉強する
- 過去問を解く
- 出願する
- 試験を受ける
詳しい手順は下記で解説しています。参考にしてね!
特に面接などはないため、試験に向けて勉強して合格すればOKです。
誰でも資格は取れるの?
受験資格に年齢制限は特にありません。誰でも受験が可能です。
ただし、資格を取ってもすぐ登録販売者として働けるかと言ったら、それはNOです。
試験に合格しても、販売従事登録証を発行してもらい、かつ実務経験が5年以内に2年以上必要なのです。
試験に合格して、販売従事登録証をもらっても実務経験がなければ研修中の身。なので、1人で営業はできません。
資格を取って仕事に活かしたいのであれば、早いうちから薬品の取扱いのある店で働きましょう。
資格を取るために必要なことは?
- 勉強する時間
推定100時間(1日2時間3ヶ月) - 登録販売者試験用の参考書
- 登録販売者試験の過去問
- 公式サイトからの受験申し込み
登録販売者試験に向けて必要なものを挙げましたが、結局は勉強が全て。
とはいえ、この勉強も簡単ではありません。登録販売者試験の試験範囲は、大きく5つの分野に分かれています。それぞれ範囲が広く、覚えることも多いため計画的に勉強を進めていかないと厳しいです。
この勉強をこなすためにも、まずは教材をそろえて勉強時間を確保するところから始めましょう。
登録販売者についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は登録販売者についてまとめてみました。
- 登録販売者は、第二類、第三類医薬品の販売ができる
- 自分で市販薬の選択ができるようになる
- 資格を取れば、給料アップが狙える
- 勉強して試験に合格すれば、誰でもなれる
これで、今まで謎だった登録販売者が何者なのか、どうしたらなれるのかを知ることができましたね。
これから登録販売者を目指してみようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。