「登録販売者試験合格方法伝授!」、「3ヶ月で合格する方法!」などよく見かけますよね。
とはいえ、登録販売者試験に1回目で合格できる人もいれば、2回以上受けて合格する人もいるのが現実です。
勉強したけど残念ながら受からなかった。そんな方に、再勉強方法を解説していきます!
受からなかったということは、何かしらの原因があります。その原因を一緒に探していきましょう!
登録販売者は何回目で合格できるのが普通?
1回で合格できる人もいますが、2回以上受ける方もいます。
合格できないときは、できないなりの理由があるものです。
その理由が分かってしまえば、しっかり対策した上で合格することができます!
では、実際どのくらいの人が2回以上受けているのか見ていきましょう。
合格率は40〜50% 半分以上が2回以上受けている
受験者数(名) | 合格者数(名) | 合格率 | |
北海道 | 22,36 | 948 | 42.4% |
青森県 | 808 | 318 | 39.4% |
岩手県 | 954 | 394 | 41.3% |
宮城県 | 1,749 | 759 | 43.4% |
秋田県 | 560 | 183 | 32.7% |
山形県 | 533 | 205 | 38.5% |
福島県 | 932 | 330 | 35.4% |
茨城県 | 1,344 | 642 | 47.8% |
栃木県 | 981 | 420 | 42.8% |
群馬県 | 1,405 | 715 | 50.9% |
埼玉県 | 2,886 | 1,178 | 40.8% |
千葉県 | 3,025 | 1,251 | 41.4% |
東京都 | 4,888 | 2,112 | 43.2% |
神奈川県 | 3,311 | 1,615 | 48.8% |
新潟県 | 956 | 442 | 46.2% |
山梨県 | 346 | 154 | 44.5% |
長野県 | 1,372 | 632 | 46.1% |
富山県 | 718 | 383 | 53.3% |
石川県 | 926 | 481 | 51.9% |
福井県 | 578 | 282 | 48.8% |
岐阜県 | 1,287 | 682 | 53.0% |
静岡県 | 1,607 | 916 | 57.0% |
愛知県 | 3,519 | 2,078 | 59.1% |
三重県 | 759 | 396 | 52.2% |
奈良県 | 657 | 321 | 48.9% |
鳥取県 | 285 | 172 | 60.4% |
島根県 | 338 | 194 | 57.4% |
岡山県 | 1,064 | 691 | 64.9% |
広島県 | 1,333 | 889 | 66.7% |
山口県 | 666 | 458 | 68.8% |
香川県 | 624 | 397 | 63.6% |
愛媛県 | 840 | 543 | 64.6% |
高知県 | 441 | 231 | 52.4% |
福岡県 | 2,891 | 1,405 | 48.6% |
佐賀県 | 378 | 149 | 39.4% |
長崎県 | 705 | 310 | 44.0% |
熊本県 | 924 | 406 | 43.9% |
大分県 | 2,891 | 1,405 | 48.6% |
宮崎県 | 503 | 216 | 42.9% |
鹿児島県 | 929 | 326 | 35.5% |
沖縄県 | 763 | 282 | 37.0% |
関西広域連合 | 9,402 | 5,295 | 56.3% |
出典:厚生労働省|令和3年度登録販売者試験実施状況
令和3年度の登録販売士試験の合格率を見てみると、およそ40〜50%の合格率と言えるでしょう。
単純に考えれば、2人に1人が1回で合格できる試験と言えます。
しかし、逆に考えれば2人に1人は2回以上試験を受けているということです。
1回目で合格できなかった自分なんて、何回受けても合格するわけがない・・・
もしそんなふうに思っている方がいるのであれば、諦めずに再度チャレンジしてみてください。変な言い方ですが、仲間はたくさんいます(笑)
- 1回で合格できるのは2人に1人
- 半分の人は2回目以降で合格できる
登録販売者試験は難易度高めなので、十分な試験対策を!
- 難易度高めの試験であると認識する
- スキマ時間を有効活用する
- 自己分析をする
誰でも受けられるからといって、誰でも受かるわけではないのが登録販売者試験です。合格率40〜50%は、大学等で授業を受けず自分で勉強して受けるタイプの試験では合格率高めの試験と言えるでしょう。
でも、よく考えてください。合格率40〜50%って、普通に難しくないですか?
勉強すれば受かるでしょ。といった甘い考えで勉強しても合格できません。登録販売者試験は、それなりに難易度が高い試験であると認識しておいてください。
そして、多くの人の場合、合格できない理由として考えられるのが勉強時間の不足と自己分析不足です。
勉強時間の確保
日々の生活の中で、勉強するために1時間や2時間などまとまった時間を確保することは極めて困難です。
そこで、通勤の電車の中、お昼休憩、TVを見ている時間など、生活の中のちょっとした空き時間(スキマ時間)に勉強しましょう。
これは、高校・大学受験の受験生がよくやっている勉強方法です。
まとまった勉強時間で問題集などしっかり解き、スキマ時間で暗記をする。といったように時間を有効活用しています。
同じように、登録販売者試験の勉強では、まとまった時間に過去問などを解き、スキマ時間で成分名などを覚えてみましょう。
スキマ時間を使っただけで、そんなに勉強時間が確保できるの?
と思うかもしれませんが、たとえば片道30分の電車通勤であれば往復で1時間の隙間時間ができます。家でTVを見る時間を1時間から30分に変えれば、2日間で1時間スキマ時間が生まれます。
今まで毎日勉強時間が確保できなかった人でも、スキマ時間を使えば勉強できるようになりますね。
自己分析
自分はどの分野が苦手なのかを把握することは、とても重要です。
何せ、苦手がわからなければ、勉強のしようがありません(笑)
全部無理です!という人は、初めて受験する気持ちで1から勉強し直しましょう。
自己分析も、ただ単に3章ができません。ではなく、3章の中でも特にどの分野ができないのかをしっかり理解しましょう。
例えば、3章の中でも漢方ができません。そして漢方の中でも、特に風邪の時に効く漢方が理解できません。
など、細かく分析することで自分の苦手を突き詰めて勉強することができます。
苦手分野がよくわからないという人は、試験の問題を自己採点した上で特にどのような問題が解けていないのかを把握しましょう。
2回目以降を必ず合格するための勉強方法
- 暗記は語呂合わせやキーワードで覚える
- YouTubeなどのSNSを活用する
- なぜその答えになるのか理論的に考える
- アウトプットをしっかりする
必ず合格する勉強方法といいつつ、これをしたから合格するという訳ではありません。最初に言ったように、合格できなかったのには何かしらの理由があるはずです。
勉強したのに合格できなかったということは、勉強時間が足りないか、そもそも勉強方法が合っていないかの2つに大きく分けられます。
勉強方法が合っていないのであれば、自分に合った勉強方法を見つけましょう。
勉強方法について、こちらの記事にもまとめているので参考にしてみてください。
語呂合わせやキーワードで覚える
成分名などの暗記系は、多くの人が苦戦する分野です。
そこで、語呂合わせやキーワードなどを作って覚えていきましょう!
語呂合わせを自分で考えるのは苦手、という方はネットやYouTubeを参考にしてみてください。
キーワードで覚えるってどういうこと?と思う方もいるかもしれませんが、意外と覚えやすい場合もあります。
例えば、桂枝湯は体力虚弱の人向けの漢方です。また、柴胡桂枝湯も体力の少ない人向けの漢方です。
よって、この「桂枝」という文字があったら、体力が少ない人向け。など、覚えやすいように紐づけてしまいます。
漢方ごとの共通点を見つけて、組み合わせるのがポイントです!
YouTubeなどのSNSを活用する
一人で勉強できない!なんて書いてあるか理解できない!
そんな時に役に立つのがYouTubeです。YouTubeには、登録販売者試験対策用の動画をアップしているチャンネルがたくさんあります。動画で解説してくれるので、文章を読んでいるよりは頭に残りやすいです。
動画を見る際は、自分の苦手な分野・わからない点だけを見るなど必要な部分をピックアップして見ましょう。
とりあえず、このチャンネルの最初からみよう。だと、見るだけで勉強時間が終わってしまいます。動画はあくまで参考程度に見るだけにして、なるべく問題演習の時間をとるようにしましょう。
なぜその答えになるのか理論的に考える
問題を解いたら解き直す。これは基本です。どこを間違えたのかを把握しなければ、勉強のしようがありませんよね。
でも、その解き直し方法、本当にあってますか?
こんな直し方してませんか?
問題:乳児とは1歳未満、幼児とは7歳未満、小児とは14歳未満のことを言う。
これは正しいか。正しくないか。
自分:合ってると思うから、解答欄に正しいって記入!
解答見る:正しくない
自分:あ、間違えた。じゃあ赤ペンで正しくないって書き直して・・・
これでOK!
これは一番やってはいけない解き直しです。
一通り問題を解いてから、答え合わせするのは当然です。
しかし、間違えた問題をただ直しただけでは、勉強する意味がありません。
解き直しとは、なぜ自分が間違えたのかを理解し、覚え直して問題を解けるようになることです。
では、どのように解き直しをしていけばいいのでしょうか?
問題:乳児とは1歳未満、幼児とは7歳未満、小児とは14歳未満のことを言う。これは正しいか。正しくないか。
自分:合ってると思うから、解答欄に正しいって記入!
解答見る:正しくない
自分:あ、間違えた。どこが違うんだ?(参考書と問題を見比べる)
あ!小児は15歳未満じゃなくて、14歳未満か!間違えた部分に線を引いて、14って書き直して・・・これでOK!
ここまでやって解き直しです。
なぜ自分が間違えたのかを理論的に考え、しっかり理解し直す。なんとなくこれじゃない気がすると言った、感覚で答えている問題は解き直してしっかり知識として身につけるようにしましょう。
アウトプットをしっかりする
アウトプットは、知識を定着させる上でとても大切なことです。
目で見た(インプット)だけで暗記ができる人は天才です。
しかし、多くの人は目で見ただけで全てを覚えることはできません。
そこで行うのが、声に出したり、ノートに書いて覚えると言った勉強方法です。
この、実際に声に出したり、書いたりすることがアウトプットになります。
アウトプット方法は、人によってやりやすいものが異なると思いますが、オススメのアウトプット方法は他人に説明することです。
誰かに説明しようと思ったら、まず自分自身が説明する内容をしっかり把握していないと説明できません。また、相手に説明していくうちに頭の中が整理されていきます。結果、わかりやすく説明することができ、さらには試験の時に『あの時説明したな』と状況で記憶した内容を思い出すこともできます。
声に出して覚えることは、参考書を見ながらできるので、字を書かずに済む気楽な勉強方法とも言えます。
つまづきやすいポイント
- 人体の名称と働き(2章)
- 成分名の暗記(3章)
- 応用問題(5章)
多くの受験生が苦手としているポイントは、つまづきやすいポイントとも言えます。ではなぜこの範囲がつまづきやすいのか?
それは、名称や成分名とそれぞれの働き、効能が結びつかないからです。
例えば、「アセトアミノフェン」という成分名を覚えても、それがどのような働きをする成分かわからない。これでは、覚えたと言うことになりません。
アセトアミノフェン=解熱成分
と言うところまで覚えて、初めて覚えたと言うことになります。
そして、この基本が覚えられないと応用問題は解けません。
もし、まだ全然基本が覚えられていないと言う人はしっかり勉強して覚えていきましょう!
まとめ
- 受験者の約50%の人が試験を2回以上受けている
- スキマ時間を使って勉強時間を確保する
- 自分の苦手分野を細かく理解する
- 自分に合った勉強方法を見つける
多くの人は勉強時間が圧倒的に足りていません。
毎日仕事や家事をしながら、時間を捻出する必要があります。
限られた時間の中で、いかに効率良く勉強するか、これはとても大事なことです。
時間を有効活用し、登録販売者試験合格を目指していきましょう!