登録販売者の試験は、一体何回目で受かることができるのか?そもそも全然受かる気がしないのだが…。何度受けても上手くいかない登録販売者試験。
なんで合格できないかという問題の答えは、実はそう難しいものではありません。
今回は何度受けても試験に受からない、受かる自信がない方に、受かるためにはどうしたらいいのかについて解説していきます!
登録販売者は何回目で合格できる?
どの試験でも言えることですが、やる気があって勉強すれば1回で合格することが可能です。
試験を何回目で合格できるのかと言われても、しっかり勉強すれば1回で合格できます。しかし、そうは言ってもその日の体調であったり、苦手分野がたまたま多く出題されたりなど、予期せぬ事態によって実力を発揮できず1回で合格できない場合もあるでしょう。
たとえ1回目で合格できなかったとしても、2回目で合格できる人も多くいます。実際、登録販売者試験の合格率は約50%であり、残りの50%は不合格。つまり半分の人が試験を2回以上受ける必要があるということです。
何回目で合格できるのかという問題に対する答えは、その人次第で1回目でも2回目でも合格できます。
なぜ受からないのか?
受からない理由はいたって単純で、勉強ができていないのです。当然といえば当然なのですが、勉強して知識を得なければ試験に合格することはできません。試験とは、その資格を持つに相応しい知識を身に付けてあるかの確認でしかありません。
①圧倒的に勉強時間が足りない
「勉強しているはずなのに受かりません。」という方の多くは、確かに勉強しているけれど、その『勉強する』という行動の時間が圧倒的に『短い』のです。
例えば、平日は仕事だから休日に2時間勉強しようと思ったら1週間で4時間しか勉強できません。いつから勉強を始めるのかにもよりますが、4月から始めて9月の試験に備えようと思ったら【4時間×5ヶ月(20週)=80時間】の勉強時間になります。日にすると約3日です。大学受験の受験生のように1日10時間勉強したら、8日間分しか勉強していません。
この例は極端かもしれませんが、何が言いたいかというと休日だけでなく平日も短時間でもいいから勉強して、勉強する時間を増やしましょう。
②勉強方法が合っていない
「とにかく何も分からないので、参考書を1時間読んでるけど何言ってるか理解できません!」
「問題を解いて答え合わせして、過去5年分解いたのに点数が伸びません!」
このような事態におちいっている方は、勉強方法が合っていない可能性があります。
勉強時間が確保できても、自分に合った勉強方法でなければ内容を理解できません。内容が理解できなければ、いくら勉強していたとしても残念ながら知識は身につきません。
参考書を見ただけで覚えることができる天才もいると思いますが、大抵の人は見ただけでは覚えられないのが現実です。参考書を読むことはできても、その文章が何を言っているのか理解できなければ読んでもあまり意味はないのです。
よって、参考書を読んでも理解できない場合は、分からない単語や内容を自分で調べる必要があります。参考書を読んで、分からない言葉を調べて理解し、また参考書を読んで…の繰り返しです。
自分で調べるのは面倒だし、調べても理解できない!という場合なら、通信講座などを受講して誰かに聞ける環境を作るのも一つの手だと思います。
また、過去問を解くだけの場合も似たようなものです。問題を解いて答え合わせをしても、なんで間違えたのかを理解しなければ成長はありません。過去問は解くことが目的ではなく、解いて間違えた部分を理解することが目的と言っても過言ではありません。
もちろん、過去問で合格点を取ることは必要ですが、今の自分が合格点を取れるレベルにいないのであれば、過去問の解き直しなど何かしら勉強方法を変えなければ点数を伸ばすことはできません。
③勉強効率が悪い
- ・昨日2時間勉強したから、通勤時間中は寝て回復しよう
・今日は暗記だけやっていこう!
・平日は勉強できる時間ないから、週末にまとめてやろう etc…
学生なら比較的時間があると思いますが、社会人は自由に使える時間が学生と比べて圧倒的に少ないです。
よって、少ない時間で効率良く勉強することが社会人受験生にとって、とても重要なことになってきます。
例えば、今日は1時間勉強しようと思って、その1時間丸々用語や成分名の暗記をしたとします。途中寝ずにいられますか?そもそも1時間暗記に集中できますか?
同じ1時間でも、参考書を読んで問題を解いていた方が集中して覚えられそうですよね。むしろ暗記などの単純作業は、家事の合間や通勤時間中などのちょっとした空き時間に一瞬集中して覚えるくらいが案外上手くいったりします。
また、平日は時間が取れないから土日にまとめて10時間勉強しようとして、実際に10時間集中して勉強できる人がどのくらいいるでしょうか?
(少なくとも私は、学生のときでさえ1日10時間も勉強できませんでした…。)
勉強を始める時期は人それぞれですが、試験日は決まっています。そのタイムリミットまでの時間をどれだけ有効活用できるかで、合否の結果も変わってきます。
④モチベーションが低い
最初こそ、資格を取るために意識高く勉強していても、それが長期間になるとだんだんやる気が落ちていきます。
それこそ、「何となく資格を取ろう」や「取れたらいいな」くらいの気持ちで勉強を始めた人ほど、「今日はもういいや」で勉強をしなくなり合格に届かない傾向にあるのではないでしょうか。
また、「会社に言われたから勉強してます」のような自分の意思に反する気持ちを持っていたりすると、勉強に対するモチベーションは上がりません。
勉強する上で、モチベーションの維持は必要不可欠です。高校・大学受験もどこでもいいから学校に行きたいより、絶対この学校に行きたいと強く想う方が勉強できる傾向にあります。
ダイエットなども、何となく痩せたいと思って始めるより、夏までに絶対3kg落とす!と決めた方がモチベーション高く続けられますよね。
勉強するしないも、本人の自由です。自由だからこそ、モチベーションが低いと勉強できず、高ければ続けられるのです。
どうしたら合格できるか
勉強すれば合格はできます。が、勉強しても合格できない場合は勉強方法などに問題がある場合が多いです。
そこで、合格できないという方は今一度自分の勉強方法について確認してみてください。
①自分に合った勉強方法を見つける
- 過去の勉強方法を振り返る
- 時間がれば理解できたのか考える
- 独学で勉強できるか、教えてくれる人が欲しいか考える
まず初めに確認するのは、やはり勉強方法です。合格できない要因の多くは、この勉強方法にあるでしょう。
勉強方法と言っても、勉強の仕方は人それぞれ異なります。独学で勉強する人もいれば、通信などの講座を利用して勉強する人もいます。要するに、自分に合った勉強方法で勉強すればいいのです。
「そんなこと言っても、自分に合った勉強方法なんてわからん!」
という方も多いと思います。
そこで、合格できなかった人はどの分野の点数が低かったか、その範囲を勉強した時はどう勉強したのかを振り返ってください。もう少し勉強時間があれば理解できたという場合は、単に勉強時間が足りなかったのでしょう。割と勉強時間使ったのに理解できなかった場合は、勉強方法が合っていなかったのでしょう。
このように自己分析を行い、独学でも勉強ができると思ったら独学で進めていけばいいと思います。一方、塾などのように教えてもらいつつ問題演習もしたいと思うのであれば、通信講座などを利用する方がいいと思います。
お金はあまりかけたくないから、独学の勉強方法を見直したいという方は下の記事を参考にしてみてください。
②スキマ時間を活用して勉強時間を増やす
- 通勤・通学時間
- 家事の合間
- 入浴時間
- SNSを見ている時間
- 寝る前 etc…
スキマ時間は日常の至る所にあります。具体的に何分というのはありませんが、10分でも5分でも何なら1分でもスキマ時間になります。
例えば、通勤時間や家事の合間に参考書を読んだり、入浴中やSNSを見ている時間に勉強内容の動画を見たり、寝る前に成分の暗記をしたりと何かをしながら勉強する方法はあります。
何より、このスキマ時間を使うことでまとめて1時間の勉強時間を取るのではなく、トータルで1時間の勉強時間を確保することが容易になります。
1日1時間勉強時間をとって勉強しようとするのは、精神的にも負担が大きいですよね。しかし、電車往復40分、入浴10分、寝る前10分のように少ない時間を何個も作り出せば、同じ1時間の勉強時間の確保でも比較的気軽に時間を取ることができます。
参考書の中にも、スキマ時間を使って学習できるような本もあるため一度探してみるといいかもしれません。
③なぜ登録販売者の資格を取るのか目的意識を持つ
行動する上で、気持ちは最も大切な要素です。
受験勉強でも、「受かればいいな」で勉強する人よりも「絶対受かりたい!」と思って勉強する人の方が勉強に対する熱意が高く、自然と勉強時間も増えていきます。
要するに、モチベーションを高く持って勉強していきましょうということです。しかし、このモチベーションを維持し続けることが大変であり、続かないからこそ挫折する人が多い傾向にもあります。
そこで、モチベーションを維持するためにもなぜ自分は登録販売者の資格の勉強をするのかを今一度考え、しっかりとした目的意識を持つようにしてください。
資格を取って人の役に立ちたいと思うも良し。給料を上げるために資格を取るでも良し。とにかく、自分は何のために資格を取るのかを意識して勉強に取り組みましょう。
何となく資格を取りたいと思っても、登録販売者の試験はそんなに甘くはないので受かる確率は下がります。中々受からないという人は、まず意識から変えていきましょう。
勉強しても受からないと思っている方へアドバイス
受からないと思っているなら、受かりません。
みんな口では受からないと言っていても、心の中では「あれだけ勉強したからいい線いくかも…」と少なからず思っています。つまり、多少なりと自信があるのです。
過去問で合格点を取ったことがない人は、まず合格点を取れるくらい勉強しましょう。合格点を取ったことがある人は、復習して過去問の点数を満点に近づけるように勉強しましょう。
結局、勉強しても受からないと思っている人は自信がないのです。ならば、しっかり勉強して自信を付けていけば受かります。自信を持って試験に挑みましょう!
まとめ
今回は、登録販売者試験に受からない人向けに受かる方法について解説してきました。
自分の勉強方法の欠点を把握して、自分に合った勉強方法を見つけることでより効率的に勉強することができます。
試験日までの時間は限られています。今からしっかり勉強して、自信を付けて試験に挑み登録販売者資格を手にしてください!